2024年新作の振袖をいろいろ大公開
写真映えする振袖で前撮りしたい！それならここ スタジオオレンジモンテシートの伊川です。
今回は2024年度の新作振袖をくわしくご紹介したいと思います。
色の和名を説明しながらそこに込められている意味などもご紹介したいと思います。
今年のトレンド感満載のグリーン系の振袖
白緑（びゃくろく）氷が裂け海水と交じり合った場所でみるような透明感のある青緑色。
鉱物の「孔雀石 」から作られる岩絵具の色で日本画の絵にも多く使われています。
英名は”オパールグリーン”といいます。
くすみ系のパステルグリーンは今年の注目色です。
可愛くしたいならモデルさんのようなレッド系、ピンク系のヘアカラーがぴったりです。
シックな日本人に似合う青の振袖
振袖の地色は孔雀青（くじゃくあお）という、孔雀の青い羽の色のような冴えた青色のことです。
孔雀の羽や首の部分に見られる美しい青に由来しており、ほんのり緑みを帯びています華やかさを印象付けるモチーフとして振袖にもよく使われます。
孔雀は毒虫や毒蛇も食べてしまうということで、「邪気を払う」「厄災や苦痛を取り除く」という意味のある子孫繁栄の意味を持つ鳥
菊の花柄は縁起が悪いのか？
乱菊 菊は皇族の紋に定められていることから「高貴」「高尚」などの意味を持ちます。
また菊紋様は魔除けの意味もある吉祥紋様です。 豪華で印象的な乱菊は、大きく長い花弁が咲き乱れる様子から強い生命力を表現しています「菊を活けるといい子に育つ」「菊を飾ると福が来る」とされてきたからです。
では仏花に菊が選ばれる理由は「邪気を払う効果があるとされているから」とのこと。
他にも「切り花にしても長持ちするから」や「枯れるときも花びらが散りにくい」など実用的な理由もありました。
菊は縁起が悪いなんて、ただの思い込みのイメージだったのです。
この柔らかい落ち着いたオレンジ色は和名で代赭（たいしゃ）色と言います。
代赭は鉱物の代赭に由来するくすんだ黄赤色です。代謝の「赭」には赤色という意味があり、赤土のような見た目をしています。
ママ振でもオレンジ系のお着物は多くありますが今と何が違うのかと言いますと、ママ振の綸子のツヤ感はあまりなく上品な柔らかい印象の地色にスッキリとモダンな印象となる”白”の柄を多く使っていることです。
あともう一つ柄行きが大柄な事も特徴と言えます。
この振袖は差し色に清楚で洗練された雰囲気を持った紫のカラーの花柄がアクセントとなっていることで単調さがなくより華やかさを引き立たせています。
コーディネートではくすみ系の茶色の帯がトレンド感を出しています。
女性の肌を艶やかにみせる”臙脂（えんじ）色”
臙脂（えんじ）とは、黒みがかった濃い赤色のこと。
臙脂は奈良時代に中国から伝わった色で、染色には紅花（べにばな）や虫が使われていました。
中国の紅花の産地である燕支山（えんしざん・えんじざん）または古代中国でのヤギの脂を使った燕（えん）産の化粧紅などがもとになったといわれています。
臙脂色ととても相性がいい茶色、白、ゴールドの柄が入り高級感のある振袖となっています。
紫の変わり絞りの帯揚げと重ね襟は緑を差し色としています。
大人っぽく上品でゴージャスな振袖コーディネートです。
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